2013年12月05日

ブッククロッシング日本縦断チャレンジ宮城県『2011.3.11東日本大震災 閖上地区の全記録』

ブッククロッシング「日本縦断チャレンジ」。宮城県は斎藤正善さん、斎藤司さん親子が自費出版された写真集『2011.3.11東日本大震災 閖上地区の全記録』です。

タイトルで分かるように、本書は東日本大震災で被災した宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)地区を中心に被災後の風景を撮影したものです。撮影者の齊藤正善さんは、閖上地区でフォトスタジオを営まれてきたカメラマンで、閖上の被災風景を後世のために記録するという使命感から、被災直後から写真を撮り続けたそうです。

僕はたまたまfacebookで、この写真集をブッククロッシングに登録した方の書き込みを見て、福島県や『甘ちゃん』でクローズアップされた岩手県と比べてあまり報道されない宮城県の被災状況が知りたくなり、「読みたいので送ってほしい」とメッセージを書き、この本を送って頂きました。

最初の見開きには震災前の閖上の街並みがありますが、港に面して家々が密集した典型的な港町です。その町が津波に襲われた閖上です。前半は震災直後の津波の様子が載っています。

瓦礫が浮かぶ津波に水没した自動車。震災後に起きた火事。写真には音は臭いは有りません。だからこそ、聞こえる筈のない津波の音や人々の叫び、余震の地響きや燃え盛る火事の焦げた臭いなどを想像させてしまう。写真にはそんな力があると思います。

後半からは潮が引いた後の閖上の風景です。倒壊した家屋や転覆した数々の自動車。打ち上げられた船舶も見えます。僕は阪神大震災当時の神戸を思い出しました。被災者はほとんど写っていません。カメラを向ける事が出来なかったんだと思います。また、報道カメラマンではない斎藤さんが敢えて写す必要もないと思います。

東日本大震災から1000日を過ぎて、徐々に震災報道が減ってきている今、改めて当時の状況を知ることが出来ました。
posted by 青木杉匡 at 17:16 | 兵庫 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 君にだけわかる言葉
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