2013年03月15日

レビュープラス『MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み』

レビュープラスさんのレビュアーに選定していただきました。
今回の書評は若林計志さんの『MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み』(PHPビジネス新書)です。

MBA流チームが勝手に結果を出す仕組み リーダーはたった3つの武器があればいい


まず僕が疑問に感じたタイトルのMBAです。ウィキペディアで調べるとこう書いてありました。

経営学修士(けいえいがくしゅうし)とは、経営学を修めたものに対して授与されることのある学位である。大学により、名称はさまざまである。英米圏の専門職学位であるMaster of Business Administrationに相当し、MBAと略称される。MBAは、米国において企業経営を科学的アプローチによって捉え、経営の近代化を進めるとの考え方のもとに、19世紀末に登場した高等教育コースである。


企業経営を科学の視点からアプローチする考えがおもしろいと思いました。

書籍の内容はそのMBAの考え方で、組織のリーダーがその組織をどうコントロールすれば良いのかが、3つの方法に分けて紹介されています。正直に言えば、個人商店の僕にはあまり関係ない話だと思ったんですが、これを個人活動に利用できないかと考え直して立候補しました。

その3つの方法ですが、
1.行動コントロール 2.結果コントロール 3.環境コントロールと名付けられています。この3つがバランス良く実行されれば現場が大きく変わるそうです。まず1番目の行動コントロールですが、簡単に言えば仕事をマニュアル化すること。コンビニやファストフードなどが分かりやすい例で、マニュアルさえ覚えれば誰もが一定の成果を出せる方法です。ルーティーンワークが多い職場ではこの方法は効果があると思いますが、そのマニュアルを作る事が大変だろうなあと感じました。

この行動コントロールの章で、実例として1000円ヘアカットのQBハウスが紹介されていたんですが、その中で僕が驚いたことがありました。QBハウスは入り口に3色のランプがあり、その色で客の混み具合が分かるようになっています。これを僕は券売機が管理しているんだと思っていたんですが、実は順番待ちのイスにセンサーがあり、そのセンサーでランプが自動表示されるんだそうです。《なるほど、それで順番通り座ってって言われるんや》と目から鱗が落ちました。

2番目の結果コントロールは、ある程度の決定権を現場に与えてメンバーのモチベーションを上げて成果を出す方法です。ディスカウントストアのドン・キホーテはそれぞれの売り場担当者に権限委譲させて、ミニ経営者として働いてもらう方法をとっています。僕が聞いたところでは、ヴィレッジヴァンガードも商品の仕入れやレイアウト、名物の手書きポップも各店舗が決定権を持っているんだそうです。この方法は従業員や部下は自分の意思で働けるからモチベーションは上がるでしょうが、失敗するリスクが大きいのが欠点ですね。

3番目の環境コントロールですが、抽象的で少しわかりにくかったです。著者によれば『組織の文化(風土)を作り出すインフラをコントロールする』方法です。その人が最も働きやすい職場を作るということなのかなと理解したんですが…

第2部は実践編と称して、有名企業の実例が紹介されています。これらを読めば自分の職場にはどういうコントロールが合っているのかが参考になると思います。

それほど難しい専門用語は出てきませんし、重要な箇所は青色で書かれています。図表も沢山載せられていて、分かりやすく読み進められると思います。管理職やリーダーの方は是非ご一読を。
posted by 青木杉匡 at 10:54 | 兵庫 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 書評
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