2011年02月02日

太平洋の奇跡〜フォックスと呼ばれた男

昨日は神戸新聞社の試写会へ行ってきました。上映作品は『太平洋の奇跡〜フォックスと呼ばれた男』です。

1944年、太平洋戦争末期、玉砕の島サイパンにアメリカ軍から“フォックス”と呼ばれ、畏れられたひとりの日本人がいた。大場栄大尉。男は最後、47人になりながらも仲間の兵士たちと共に、16カ月もの間、敵に立ち向かい、多くの民間人を守り抜いた。彼の誇り高き魂が、味方の日本人だけでなく的側のアメリカ人の心をも大きく動かしていった……。

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キャスト 竹野内豊 ショーン・マクゴーウァン 井上真央 山田孝之 中嶋朋子 唐沢寿明 
監督 平山秀幸 チェリン・グラック

主人公の大場大尉を演じるのが竹野内豊さん。上映前の解説によると、リアリティを演出する為、始まりから終わりまでを順番に撮影していくと言う「順撮り」で撮影されたらしく、衣装も全く洗わないで使用したとの事でした。さらに日本軍の撮影は平山監督、アメリカ軍の撮影はチェリン・グラック監督が担当する撮影方法がとられたそうです。2時間弱の戦争映画でしたが、なんかサクっとあっさり終わった印象を持ちました。戦闘シーンもあまり緊迫感を感じませんでした。バンザイクリフの描写も無かったし。あ〜、バンザイクリフを入れると重たすぎるから敢えてカットしたのかな。

日本軍・アメリカ軍・残された民間人や捕虜。いろんな人達が出てくるんですが、心理描写が無いためか共感を持つ事も少なかったです。

例えば、大場大尉と中嶋朋子さん演じる女性との男女の仲を匂わせただけでそのまま終わっちゃたり、捕虜になった父親と山に残された小さな姉弟との再会も描かれない。な〜んか薄味なんです。

この映画の中で僕が最も感動したシーンが、敗北を自覚して自害を決めた兵士が家族の写真を見て自害を思いとどまり号泣するシーンでした。その場面を大場大尉が見ていて、僕はそれが投降を決意するきっかけになったと考えたんですが、大場大尉が決意するまでの葛藤や苦悩を多くの時間を使って見せて欲しかったです。

個人的には唐沢寿明さんの微妙に変な関西弁とキャラクターが面白く見られたのと、Q10の藤岡こと柄本時生さんが出ていたのがツボでした。「お〜藤岡やあ」って。あと、山田孝之さんと岡田義徳さんの区別が付きませんでした。投降に反対したのが岡田さんだったっけ?

頂いたパンフレットによると、大場大尉は日本に残してきた奥さんのみね子さんと600通にのぼる手紙を交わしていたそうです。そのエピソードを映画で描いていれば、さらに深く大場大尉の人間性が垣間見られたと思います。でも、そうなったら「硫黄島からの手紙」になっちゃうかな。
posted by 青木杉匡 at 17:56 | 兵庫 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 君にだけわかる言葉
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